活性炭素繊維
粒状活性炭と比較し、吸脱着のスピードが非常に早く、
高純度、高比表面積といった他の活性炭にはない、
特長を持つ活性炭繊維となります。
一般特性
カイノール活性炭繊維の一般特性
繊維径 | 10〜30um |
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比表面積 | 1,000〜2,500 m²・g¯¹ |
細孔径 | 0.5~1nm |
引張強度 | 300〜400 N・mm¯² |
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トルエン吸着率 | 30〜80 wt% |
特性比較表
カイノール系(GCI) | レーヨン系 (標準タイプ) | アクリル系 (標準タイプ) | 粒状系 (ヤシ殻タイプ) |
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繊維径(um) | 10~30 | 15〜20 | 6〜8 | ー |
比表面積(m²・g¯¹) | 1,000〜2,500 | 1400 | 900 | 800 |
外表面積(m²・g-1) | 1.0〜1.2 | 0.2〜0.7 | 1.5〜2.0 | 0.001〜0.1 |
細孔径(nm) | 0.5〜1 | 0.5~2 | 1~5 | 0.7〜2 |
引張強度 (N・mm¯²) | 300〜400 | 50〜100 | 250~350 | ー |
引張弾性率 (N・mm¯²) | 10,000〜15,000 | ー | 70,000〜80,000 | ー |
トルエン吸着率 (wt%) | 30〜80 | 30〜60 | 20〜45 | 30〜35 |
メチレンブルー吸着容量 (cm³・g¯¹) | 310〜380 | ー | 100〜150 | 70〜80 |
各種活性炭繊維の比表面積と引張強度
活性炭繊維にすると繊維の表面に無数の細孔が開き強度が低下するが、現存する様々な活性炭繊維の中ではカイノール活性炭繊維の強度が最も高い。
活性炭繊維 SEM像
活性炭繊維 細孔分布
炭素化して、更に水蒸気賦活をすることで、炭素繊維の表面にミクロの穴をあけると活性炭になります。
繊維状にした際の特徴は、2,000~2,500m²/g程の普通の素材では到達できないレベルの超高比表面積の活性炭となります。
ヨウ素吸着(ACF)
トルエン吸着(ACF)
粒状活性炭に比べ、吸着速度が非常に高く、優れた選択吸着性をもつ。また、吸着だけでなく、吸着させたものを脱着するスピードも非常に早い。